クレジットカードにおけるステータス
ステータスを直訳すると「社会的地位、身分」という意味の英語ですよね。クレジットカードにおいても、この意味は同様に当てはまります。
ハイステータスなクレジットカードとして有名なのは、ブランドならばアメックスやダーナースクラブ。カードの色で言えばブラックやプラチナ、ゴールドというイメージがありますが、実際これらのカードにステータスがあるということは間違いないと思います。ではこれらのカードが「ステータス=社会的地位」を持つ理由はどんなものなのでしょうか。
ステータスカードの条件
まずステータスカードと言われるものは、以下の条件を満たしているものが多いです。
条件1:取得難易度が高い
条件2:年会費が高額
条件3:付帯するサービスが手厚い
この3つの条件を満たしていることから、なかなか手に入らない「ハイステータスなカード」というイメージを持たれていて、それを持っている人自体が「ステータスのある人」というふうに捉えられる傾向があります。
条件1:取得難易度が高い
取得難易度については、各カードブランドによってまちまちではありますが、カードのランクに比例して、取得難易度も上がっていきます。例えば一般的に言われているクレジットカードのランクには下記のようなものがあります。
・ブラックカード
・プラチナカード
・ゴールドカード
・一般カード
一般カードは名前の通りランクとしては最も低いものになります。対してブラックというランクは、クレジットカードにおいての最高ランクを意味します。特にアメックスのブラックカードを持つことができるのは、世界でも有数の資産家だけと言われているほど、取得難易度が高いものになります。
どのクレジットカードブランドでも、プラチナ以上になると、申し込むこと自体にカード会社からのインビテーション(招待)が必要となり、取得難易度がかなり上がりますが、ゴールドカードまでの取得は、さほど困難なものではないと言われています。
条件2:年会費が高額
「ステータスのあるカード=年会費が高い」というイメージを持つ方も多いように、ステータスを得るには相応の費用を支払う必要があります。アメックスの場合は下記のような年会費を設定しており、プラチナ以上ともなると、一般人ではなかなか手を出せない金額になっています。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード:29,000円(税別)
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード:130,000円(税別)
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード:350,000円(税別)
そして高額な年会費を支払う分、一般カードよりも数ランク上のサービスや、様々な特典を受けることができま、そのカードホルダーしか受けることのできないサービスや特典が存在すること自体が、ハイステータスカードの価値を引き上げています。
条件3:付帯するサービスが手厚い
付帯するサービスの手厚さ、豊富さもステータスカードの特徴です。カード会社ごとに異なりますが、レストランでの食事が1名無料になるサービスや、ホテルの無料グレードアップ、空港ラウンジの利用、旅行時における保険の充実、その他ギフトのプレゼントなど、様々な付帯サービスが用意されています。
そして付帯サービスの多くが旅行と関連したものになっており、国内外への旅行やレストランなどに頻繁に行く人であれば、高額な年会費分の元を取ることも可能です。
まとめ
ここまでステータスカードの条件をまとめてきましたが、ステータスカードを持つためには、社会的信用と年会費を払えるだけの所得が必要であるため、そのカードを持っていること自体が、ホルダーの社会的地位を証明していることになるということですね。
海外においてはそれがより顕著で、「クレジットカード=収入証明書」という認識の国もあるそうです。そしてホルダー自身も、付帯サービスによって自身の生活がより充実したものになり、結果としてステータスを感じるということもあるようです。
上記のような入会の基準であったり、付帯サービスというのは明確に数値として見えるものではありませんが、ステータスカードを持つことによって、なぜか自分に自信が湧いてくる感覚も、カードを持っていることで得られる、“見えないステータス”からくるものなのかもしれません。